下半身と上半身をつなげる×××運動が子どもの体力向上のカギになる
文科省がまとめている「全国体力・運動能力、運動
習慣等調査」によると、子どもたちの体力・運動能力は、
残念ながら、2009年も低い値を示していました。

「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」19年度版:文科省
その主な理由を保育的に説明すれば、運動をする機会の
減少や、生活習慣、食習慣の悪化によるカラダの成育不足
が考えられます。
ここまでは、保育にたずさわる人間ならば誰でも想像がつく
話ですね。
さらに、このカラダの成育不足を、解剖生理学に
基づいた視点で見なおすと、
子どもたちのカラダの、上半身と下半身のつながりが
切れていることが分かってきます。
切れている、というのは、何も筋肉や神経が切れていると
いうことではありません。
ヒトは歩くのも走るのも、モノを投げるのも、下半身から
上半身に向けてはじまる「螺旋(らせん)運動」によって、
カラダ全ての動きが連動しています。
下半身だけでは、速く、長い距離を走ることはできませんし、
上半身だけでは、つよく、遠くにモノを投げることができません。
つまり、下半身と上半身との連動がなくなっているから、
つかれやすいし、
力を発揮することができないのです。
しかしながら今、大人と変わらないカラダをした高校生が、
踏み台昇降運動で足を折ったり、
外反母趾がイタくて靴を履けない中学生が、整形外科へと
駆け込んでいます。
そして、腰痛でイスに座れないほど不健康なカラダの小学生
まで出現していることを、ご存知でしょうか。
近ごろの子どもたちは、らせん運動の始点となる
下半身の身体機能・運動機能が、
これほどまでに低下しているのです。その傾向は、
ますます低年齢化しています。
低年齢化する原因には、幼児期からの成長過程が
大きく関係しています。
今までのように、ヤミクモに体力向上を目指したお散歩や、
あそびをくり返していたり、
カラダの大きさや体重だけで、成長を測っているような保育では
ダメだということが言えると思います。

