無料の応急手当講習会があるのに、あえて有料の小児救急法講習会の受講をオススメする理由


 車の免許を取得したのは、もう20年以上前ですが、最近は運転方法を学ぶ教習所で、安全教育として応急手当を学ぶのだそうですね。それでも日本人全員が免許を取るわけではないので、

まだまだ、応急手当を学んだ経験のある人は少ないと言えます。

そんな中、日本人が一番受講している数が多い講習会といえば、
消防庁が行なっている救命講習会です。

開催される地域によって、若干、受講料金などが異なりますが、
半日講習で、だいたい無料から1,000円程度です。

お近くの消防署に問合せていただくだけと、申込みなども簡単
なので、まず第一歩を踏みだすのにオススメですね。

さて、ここからが本題です。

 救命講習会で教えていただけることは、

基本的に、心肺停止した人も含めた病気や怪我によって街中で
倒れている人(家の中での家族も含みます)を、

「発見した場合」に、

その倒れている人に関わろう、助けようと決意してからの対応
方法です。

その、『発見してからの対応方法』というのは、

応急手当という枠組みの流れの中で、一部分だけを切り取った、
最終局面だということの理解が必要です。

ご理解いただけますか?


(C)図:日本光電工業株式会社 http://www.nihonkohden.co.jp/

応急手当とは、この救命の連鎖にあるように、行なうべき事は、
本来は最終局面だけではありません。

だったら、何で消防庁は最終局面のことしか教えないの?

消防署職員が必要とされる場面はどういうときかということを
考えてみると、その答えが分かります。

 消防署職員は、怪我や病気で命の危険に迫った人がいるとき、
その生命を救うために、存在します。

救急隊が駆けつけるまでの間、少しでも状態を保ってほしい。

だから家族だったり、偶然、発見して近くにいることになった
人たちに対して、

その「状態を保たせるための方法」を教えているわけです。

保育士や幼稚園教諭が、この救命講習を受講することを間違い
とは言いませんが、

目的が違うんだということを分かってほしいと思います。

あなたは、子どもが怪我をしたり、心肺停止をするまで待って
いるんですか?

そうではないですよね。

 保育は保育で、怪我をしたら応急手当というように、保育と
応急手当を切り離して考えるものではありません。

保育の中で、不必要な怪我は少なくする必要があります。

また小さな怪我なんて恐れず、のびのびと過ごすことによって、
子どもの心を育んであげられる場面だってあります。

その場合は、その小さな怪我が、大きな怪我へとつながらない
配慮ができるか否かが、

保育士としての本当の力の見せどころです。それができるのが
応急手当ての技術です。

怪我をしてもいいよ、自由にしなさいなんてことは、
誰にでも言えます。

誰でも言える中で、あなたが保育のプロである証は遊ばせ方の
違いだけではないはずです。

当たり前に保育に生かせる、応急手当の技術を学んでほしいと
願っています。

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