2,009年秋現在の、応急手当の国際標準における心肺蘇生方法は、AED(自動体外式除細動器)をのぞいた場合、2回吹き込み(人工呼吸)をしたあとに、30回の心臓マッサージというサイクルを、救急隊が到着するまで、たえまなく繰り返すというものです。
その人工呼吸をするときに使用するのが、このキューマスク。ひとりひとりが、ポケットにいっこ持っていると、いざというときに役立ちます。
保育園での事故などといった場合、実際には、二次災害(集団生活であった場合、手当て中に、ほかのお子さんに危害がおよぶ可能性が高いことを考慮する必要がある)ことなどを避けるための気配りや行動なども、一般救助者や、事故場面よりは求められる側面はあります。
しかし、対(実際に命をうしなう危険性にさらされた)こどもに対しては、医療従事者ではない一般人のひとりである保育士にできることは、
救急隊やAEDの手配や、二次災害ふせぐといった行動を迅速にとりながらも、心肺蘇生を優先的に、そして途切れることなくつづけることでしょう。
もちろん、手当ての手順として、血が出ていれば止血をしたりなどといった処置も必要ですが、生の徴候が認められない(心臓が動いている気配がない。呼吸をしている様子がない。呼びかけに反応しないなど)ほどの場面では、
カラダの状態がどうなっているかとか、たくさん血が出ていたとしても、その血を止めようとすることが、どれだけ救命につながるかといった判断は、決して一般人ができるものではありません。
(また応急手当の目的自体、一般人が診断するようなものでもありません)
しかし第一に心臓のうごきを止めることなく、カラダの中の血をめぐらすことをめざすことは、AEDがあれば、AEDもつかって、誰にでもできますし、誰でもできる世の中であり、保育士であってほしいと思います。
また息を吹きこんで呼吸活動を再開しやすくすることを心がけ、こどもの脳をたすけることもできるのです。それは、こどもの命にふれる大きな機会です。キューマスクは、それらを忘れないための必需品だろうと思います。
蛇足 ===
2010年以降のうごきとして、医療従事者ではない一般人が行なう応急手当においては、人工呼吸は必要としないようになるかもしれません。しかし、以下のような話も出てきています。
「月刊消防」興部進歩の会OPSより
ガイドライン2010ではバイスタンダーCPRで人工呼吸が省略されることが確実となった。
救命講習にコースを設ける
この声明はヨーロッパ蘇生協議会の機関誌であるResuscitationに掲載されたものである1)。ここでは救命講習を難易度別に3コース設けて、入門編では胸骨圧迫のみを教えるよう提案している。
具体的には、救命講習に金・銀・銅の3コース作り、上位は下位の発展形とする。
金コースは、救命が仕事の一部でありその救命には人工呼吸が欠かせない人たち、例えば小児相手の保母さんや溺水相手のライフセーバーなどを受講者とする。ここでは蘇生のフルコースを教える。
保育士は医療従事者ではないが、まったくの一般人ともことなり、仕事の上で、常にはっきりとした救命意識が大切であることが認識されていると考えます。
意識の高い保育士であるように努めましょう。
配信: ホリスティック育自学研究所
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