子どもの事故に出会した保育従事者の心的外傷の実態アンケートのお願い
- 2010年11月04日
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- 事故予防の組織的取り組み, 保育の心的外傷予防, 保育上のリスク管理, 園で命を預かること
私たちは保育に従事する一般市民向けに、子どもたちが事故にあったり、ケガをした際の、そのお子さんに対する小児救急法の普及活動をしております。その活動には、保育士や幼稚園教諭、養護教諭の資格や免許をもった参加者がいらっしゃるわけですが、
心肺蘇生法や応急手当の方法を学びながら、保育上の事故予防についての話を深めていくと、救急法を習得して安心するのとは反対に、のびのびとした保育を続けられるのかといった不安が増したという参加者がいます。
それは参加者それぞれが保育をしてきた中で、子どもたち同士がぶつかったり、鉄棒から落ちたりといった、小さな事故ながらも、お子さんを自分の目の前でケガさせてしまった経験と合わせて、命を守る重みへの実感が増したことが原因です。

目の前で小児の(偶発的な)死亡事象に出くわす保育従事者は、とても稀なこととは思いますが、
お預かりする小児の保護者と似通った心理状態で、日々、保育する子どもたちに向き合う保育者にとって、大なり小なりケガをさせてしまった体験というのは、子どもたちをのびのびと過ごさせることに抵抗感を抱くような、トラウマになる可能性をもっています。
そして、事故やケガを起こさせてしまったショック以上に、「精一杯できることをした」、「反省もしている」と自覚している人間に対する周りの反応によって、事故から時間が経過していく過程で、または小さな体験を積み重ねる中で、保育者自身が大きな心的外傷を負っていくこともあります。
その『周りの反応』とは、
たとえば保育園や幼稚園といった組織の中で、責任ある保育をさせようと、スタッフ教育の一環として厳しく接する上司や先輩の態度だったりしますが、それは、時に、保育者当人の日頃からのコミュニケーション能力に左右されることも少なくなく、
そのことで心が折れてしまうのは、当人の心が弱いことが悪いと考えられたり、本人すらも気づかないうちに、心をガードするために何も感じなくなっていき、とても悪化した状態で心的外傷の症状が徐々に、または突然にカラダに現れたりします。
毎年、何らかの形で、残念なことに保育中にお子さんがお亡くなりになっています。
小児救急法や心肺蘇生法といった救急スキルを習得することで、救命率をあげたり、そもそも事故を無くすというという意識を保育従事者の心の内に育むことも含めて、環境整備とともに専門性の高い保育資格者の活躍が期待されています。
ただ、人と人とが関わりあうことを常とする保育においては、その子どもだけではなく、大人もふくめたお互いの心のあり方を問い続けることや、保育者当人の経験値や努力とともに、いつも平常心を保てる組織的な仕組みがつくられることで、本来の意味で保育的な、ねらいも達する事故予防が叶うように私たちは感じます。
しかし残念なことに、保育者の過失が問われることはあっても、事故を起こすつもりはなくて、でも(偶発的に)起きてしまった保育者の後悔の念に対して、スポットが当てられることは、まだ、全くというほどありません。
そこで、小児の事故に出会した保育者の心的外傷について、実態について迫りたいという想いで、アンケートを作成いたしました。
アンケート用紙は、こちらからダウンロードしてご回答いただけるようにしますが、もし、ご本人さまをふくめ、周りの保育従事者の方々と一緒に答えてくださるグループや、保育園・幼稚園さまがいらっしゃいましたら、送付可能なご住所に人数分のアンケートと返信封筒を添えて、郵送させていただきます。
お忙しいこととは思いますが、よろしければ少しでもたくさんの皆さまがご協力くださることをお待ちしております。(※ アンケート自体は無記名でご参加いただけます)


