いざというとき、あわてないために!
保育の場での子どものケガ・発熱・誤嚥・心肺蘇生、救急隊対応から保護者へのフォロまで丁寧に解説。
新人からベテランの保育者の方まで、安全・安心の保育の場を作ろうと日々努力されている、全国の保育従事者に、ぜひ手にとっていただきたい一冊です。
B5判・2色刷・88ページ・特別付録 保健室に貼れるマニュアルポスター(両面・カラー)つき
子どもがすべり台から落ちて頭をぶつけた!、どうしたらいいのかと迷ってしまい動けなかった…。
そうならないために、子どもが頭を打ったらどうなるか、身体の仕組みや事故の要因を知っておくことです。
『保育救命』では応急処置法をわかりやすく伝えるだけでなく、子どもの身体の仕組みについても理解できるよう、ふんだんにイラストを掲載しました。
イラストレーターは、元看護師の "とげとげ。" さんの手によるもの。かわいらしくデフォルメしつつも、重要なポイントがストレートに伝わる、看護師として経験が活きたイラストです。
本書ではPDCAサイクルに合わせた1章から4章までの構成をもとに、応急手当の判断チャートにそった処置の仕方のほか、ハザードマップのつくり方や保護者対応について解説しています。
統計から見る保育者の声。
昨今注目をあつめる保育の質問題。そこには、激務に見合わない低賃金や保護者の厳しい視線だけでなく、保育者として安全を守る重責、突然の事故、病気の発症に不安を抱えている状況が見て取れます。
保育者の事故対応能力がより向上するなら、子どもを守り、保護者に安心を与えることにつながるだけでなく、保育の場の労働環境を改善する一助にもなるでしょう。
『保育救命』は、安心・安全の保育に向き合う保育者の不安を、自信に変えます。
現職保育士に対する、保育中にどんなヒヤリ・ハットを経験したかというアンケートです。
「事故・ケガの対応」でのヒヤリ・ハット事例が65.8%と最も多くなっています。事故、ケガは突発的に起きるものです。発生を想定した、対応の手順やスタッフ間の連携が求められます。
現職保育士に対する希望する研修内容についてのアンケート結果では、子どもへの接し方、保護者の応対技術等に関する希望が見られる中、救急救命が5位、施設の安全管理が6位にランクしています。
職場復帰希望の休職中保育士に対する同アンケートでは「救急救命」が39.5%と1位になっており、応急処置スキルが望まれている状況が見られます。
保育士として勤務経験があり、職場復帰を希望しない保育士資格所有者に対する質問では、勤務形態や処遇の問題よりも、子どもの安全を守ることの責任の重さや、事故の発生、事故対応の不安が強いことが見られます。
自習用の教科書として。研修のレジュメとして。読むだけでなく、保育の場で、今すぐ使える内容です。
保育現場での急な発病やケガ。
刻々と変化する症状、状況に合わせた"判断ポイント"と"応急処置法"をイラストとチャートでわかりやすく解説。
チャートに従って判断、処置することで、保育スキルや経験に頼ることなく、状況の急変にも落ち着いて適切に対応できます。
保育の中で思わずヒヤリとした、ハッとしたことがありますか?
保育の場での"ヒヤリハット"を目に見える形にしたものが"ハザードマップ"です。
事故につながるかも…という"気づき"を視覚化し、組織全体で共有。事故予防を実現する仕組みづくりをお伝えします。
保育現場で子どもが怪我をしたとき、応急手当ができたら終わりではありません。保護者に適切に説明し、保護者の保育に対する不安を解消する対応が求められます。
本書では、日常の連絡帳やお便りと、事故対応時の文例を取り上げて解説。保護者と心の距離を縮め、保育者への理解と信頼を築くための具体的な活用法をお伝えします。
『保育救命』は、保育者が保育現場で、落ち着いて適切に子どもを手当てできるようになるための本です。
保育者の良心、子どもへの愛情だけでなく、保育者の責務である注意義務に応えるため、職務として応急手当を行なう者への道しるべとして書かれました。
本書内容が密接につながりあい、継続して実施されることで、安全・安心も保育が全国でつくられていくことを願っています。
看護師時代、患者さんが急変した時、動転して思うように動けず、後悔することが何度かありました。一番重要なのは経験なのですが、具体的な対応法をきちんと頭に入れておくだけでも、落ち着いて行動する助けになると思います。
そんな経験から、今回の『保育救命』のイラストは、対応法がぱっと見でわかりやすい、ということを意識して描きました。対処法を身に着け、いざという時の助けになればうれしいです。
私も現在、子どもが二人いて、保育園には0歳クラスからお世話になっています。保育士さんは一緒に子育てしてもらっているような存在、一番の育児の協力者で、とても感謝しています。こんな風に保育士さん向けの本に関われて本当に嬉しいです。
オフィシャルサイト togetogetoge.
"予防"からはじめる保育現場のバイブル ただいま発売中!
最新の蘇生ガイドライン2015に準拠しています。
それには、前提条件が2つあります。
ひとつは、大人を救助するケース。ふたつめは、口と口を直接つけて行なう人工呼吸の場合に限定されます。
子どもに対する人工呼吸の感染については、ガイドラインでも、(ないとは言いませんが)可能性が低いために、問題なしと明記されています。そもそも、感染を防止する人工呼吸のやり方もありますので、感染を理由に人工呼吸そのものを、行なわないといっているわけではありません。
また『保育救命』にも掲載した、「呼吸原性心停止」と「心原生心停止」は、ガイドライン上で明確に書かれていて、子どもが傷病者である場合は、呼吸原性心停止に対する人工呼吸の有効性が認められることが併記されています。
ご質問のような「誤解」が生じているのは、一般社会においては心停止の子どもより、大人に遭遇する確率が高く、また、講習などを受ける機会の少ない人が、発見者および第一救助者となる可能性が高いということがあります。
そのような救助する側の事情が優先された結果、大人と子どもの区別はつけなくていい、また、抵抗感があったり、不安のあるような人工呼吸も、できないなら、やらなくていいといったことが、ひとつ前のガイドライン2010から表記されるようになったことが影響しています。
その前提条件にふれず、「人工呼吸はしない」と流布され、保育現場でも胸を押すだけ、AEDの使い方を解説するだけの講習が実施されてる現実があるということも理由の一つです。
ガイドライン上で「感染症の恐れ」というのは、AIDSウイルスや肝炎等、救助しようとした側に対して、生死もかかわる身体的損傷、あるいは生涯にわたって治療を要する感染を想定しています。
子どもにおいても、そのようなウイルスを保有しているケースは否定できません。実際、保育現場で、子どもが母子感染による保菌者であり、保育者がC型肝炎に感染したケースもあります。
しかし、冷静に考えてみると、保育現場で人工呼吸を行なう可能性がどれぐらいあり、人工呼吸をしたら、たまたま、その子どもが重篤なウイルス保菌者だった、しかも、それまで気付かれていなかった…という可能性が、どれぐらいあるかといえば、何万分の一以下といっていいでしょう。
本来は、その確率を重視することも大切なことなのですが、その低い可能性を恐れるが故、短絡的に「人工呼吸をやらない」という選択肢を取るのではなく、保育者など子どもと日常的にかかわる職業の方には、子どもの緊急時に人工呼吸が必要な背景を知ったうえで、万が一の感染も防止できる、質の高い人工呼吸ができるような専門性を高めていただきたいと考えています。
重要なご質問をありがとうございます。
簡潔に「水で軽く洗い流す」と書いたのは、誤解を招くかなと心配していました。
歯の再生には、歯根にある『歯根膜』が残っている必要があります。ですから、こすり落としてしまような洗いすぎは厳禁です。
床に落ちたような場合、歯根には直接、触れないよう、泥やほこりをさっとすすぎ落す方がいいようです。
汚れを落とそうと、つよい水圧で流したり、こすることはやってはいけません。
ちなみに最新の蘇生ガイドライン2015には、生理食塩水と専用保存液のほか、牛乳と(なんと)卵白との比較が載っています。
抜けた歯の保存は、ご質問にあるように浸透圧を考えないといけません。水道水にひたすと歯根膜がダメになってしまいます。
生理食塩水は、いろいろ使い道があるものの、使いこなせずに期限切れが放ってあったりします。肝心なときに、無いなんてことがあってもいけません。
そうなると保育現場では、数少ない歯のケガの再生確率を上げるためにも、歯の専用の保存液が購入してあった方が、保護者にとっても処置説明が判りやすく、保育施設にとって実は費用対効果が高かったりします。
欠けた歯を保存液や牛乳につけてはいけないと、明確に聞いたことはありません。
歯根膜の保護のために保存液につけるので、歯根がない欠けた歯は浸す必要はないとはいいます。また、差し歯を自分でで接着するのは、正規治療の邪魔になるからやってはいけないとは聞きます。
早々に持ち込めば、元のように接着してくれるそうですから、歯科医にご相談いただくのがいいかと思います。
毎日通勤カバンに入れて、かわいいイラストに癒やされています。
園の同僚にも勧めました。みんなでハザードマップづくりにチャレンジ中です。
頭ではわかっていても、いざとなったら自信がない。そんな不安を自信に変えてくれる教科書だと思いました。知っていることを、出来ることにしてくれる一冊です。
保育士3年生さん 保育士(保育歴3年)看護師の立場から見て、症状の見極めや救護法も適切で、経験のない方でも正しく使える内容だと思います。保育にたずさわる方にぜひ読んで欲しい本だと思いました。
保健室だよりさん 看護師応急処置というと難しく感じましたが、イラストを見てわかるので気軽に読み進められました。これで産休のインターバルを取り戻せそうです。
ママは保育士さん 保育士(保育歴5年)保護者との関わり方や事故時のスタッフ連携にも触れており、園全体のスキルアップにぴったりだと思い購入しました。職員室において回覧しています。
えんちょうさん 保育士(保育歴10年以上)待機児童問題、保育士の処遇、保育の質、そして、保育現場での死亡事故…。今、保育の場が注目されています。
保育園に入れないという声がある一方、保護者の中には入園させることが不安だという声も聞かれます。
保育士をはじめ、保育の現場が置かれている現状を、保育に関する様々な資料から客観的に見るための資料集を用意しました。
「保育園落ちた」で待機児童問題が注目された2016年春。NHKで保育特集が放映されました。保育士の置かれた環境について、様々な問題に焦点が当てられました。
クローズアップ現在+ 2016.4.12放映厚生労働省発表の「保育施設における事故報告集計」や内閣府「特定教育・保育施設等における事故情報データベース」等の統計資料を編集し、アーカイブとしてまとめました。
詳しくはこちら紀伊国屋書店 新宿本店にて『保育救命』が販売中です。手にとってご覧いただける唯一の機会。お近くの方は紀伊国屋書店 新宿本店3Fに、ぜひお立ち寄りください。
詳しくはこちら保育応急救護協会は、子どもの命にかかわる保育の場での重大事故を減らし、
当たり前の保育の日常を守る、全国の保育者の皆さんを応援します。