豊富なイラストとチャート図でわかりやすかったと好評だった「保育救命 保育者のための安心安全ガイド」の構成を引き継ぎながら、保育園や認定こども園にみる保健衛生・安全対策の「あるある」をマンガ化するなど、保健衛生を身近に感じながら読める構成を心がけました。
書籍化にあたって、乳児保育のよりどころとなる「保育所保育指針」と「保健衛生・安全対策にまつわるガイドライン」の読み取りポイントを大幅に加筆。さらに、組織的対応に必要な「保健衛生マニュアル」の重要項目にもふれていますので、日々の保育の振り返りにお役立てください。
保育園看護師が読んだ「0・1・2歳児を守る 実践 保健マニュアル」
隣から本を見た園長先生が、ぜひ、新人教育に読ませたい!!と、伝えてきてくれました。
豊富なイラストが働く上でよくある場面を表現してくれています。
【保健マニュアル】という題名ですが、怪我や病気への対応ということではなく、日頃からのリスク管理には何が大切で、どう考えたらいいのか、のヒントがたくさん散りばめられています。これからの方も、初心に返りたい私にとっても大切なことがたくさん書かれています!
保育園看護師の仕事の好きなところ:子どもたちが、手洗いや咳エチケットなど、やってるよ〜とアピールしてきてくれる瞬間がかわいいところ。
新人から管理職まで保育所保健の全体が短時間に効率よく理解できるようになっています。
保育者目線でイラスト付きで説明されており「保育園あるある」にいつの間にか読むページ数も進みます。イラストも丁寧に描いてありヒントが詰まっていますし、「ここおかしい」の間違い探しもまた勉強になります。
タイトルを追っていけば、「今すぐこれについて知りたい」もすぐにたどり着きますし、さらに詳細を知るためのリンク案内もあります。自分で見つけたリンク先も記入していけば、職場の仲間、皆で共有でき、保健マニュアルが「保育園の看護師の業務」から「保育園の保健業務」というように意識がシフトしていったとき、子ども達の為、そこで働く職員の為、そして子ども達の家族や地域の為といった広がりを見せてくれるようになるのかなと感じました。
園児の個々の健康、感染症、クラスの課題等々といった情報の共有がうまくいくと、タイムリーに保護者向けに色々なお知らせができたり健康教育の企画にもつながり、まさに「実践保健」へとつながっていきます。
ぼろぼろになるまで使いこなせるマニュアル本です。
保育園看護師の仕事の好きなところ:保育園は、本来の看護の姿を発揮できるところです。
自己免疫力というところに着目しただけでも生物の不思議や凄さ、そして感謝に感動を覚えます。その事を子どもたちや仲間、そして保護者の方々と共感しながら毎日を過ごしていける場所だから…大好きです。
全体的にイラストで紹介されており、大変わかりやすく頭に入りやすそうで良いと思いました。文章だけだと、わかりにくい上に、誤解を招くこともあるので、イラスト化されていることで、理解も深まると思います。
大切なポイントから、マニュアルの作り方、計画の立て方から始まり、基本的に行うべきことが初めに押さえられているため、保健業務としても何からすればよいのかがわかりやすいと思います。
また、最後のまとめでは、年度末の振り返りの方法が具体的に記載されており、どのように報告したらよいのか迷っている方も多いと思うので、ありがたいまとめになっていると思います。
項目は、事故に関することがメインになっているように見えますが、大切なことですので、大変勉強になります。また、フローチャート形式で記入されているので、わかりやすいです。(私も今年度、様々なマニュアルをフローチャートに変更しました。)
以下、参考になったページと、よりよく読み取るためのポイント。
P.62 の熱中症の予防では、判断に迷わないように、暑さ指数にもふれてあると良いと思いました。
P.66 の嘔吐時の対処ですが、0~2歳児はほとんどがベースン(洗面器)などに受けることができない嘔吐であることが多いので、一緒に、嘔吐後の対処の仕方あるとわかりやすいと思います。
P.68 保育者が手を洗うタイミングでは、一人の排泄介助を終えた後や、食事介助の前にといったように具体的な場面の指摘があるとわかりやすかったと思います。
P.70 おんぶひもの使い方は、ほとんどの参考書等に記載されていないので、感動しました。自分でプリントを作り、新人職員に指導していますが、この内容は助かります。以前川崎市の保育園でのおんぶ紐での事故がありました。2例目は作ってはいけないと思います。
P.74 KYT(危険予知トレーニング)は、常に必要なトレーニングだと私も考えています。自分で冊子を作って、全職員に考えてもらっています。このトレーニングの場面のイラストは大変ありがたいです。
日々の保健活動に参考になるマニュアルだと思います。保育園での保健活動を始められる方々に参考にしていただきたいです。このマニュアルがたくさんの保育所で活用されることを願います。
保育園看護師の仕事の好きなところ:けがをした子どもに、「魔法かけてあげる!痛いの痛いの飛んでいけーっ」と言うと、魔法がきくのです。大好きな素直な子ども達に囲まれ、私が魔法使いになれる!そんな楽しいところ
すごくわかりやすく読みながら『うん うん』と納得しながら読みました。
保育の受け入れのときに、どうしても『お変わりないですか(?)』と言ってしまうので、例えば具体的にお熱はありませんか(?)と聞いて欲しいことを伝えていますが、なかなか浸透せず…
感染症が流行したり、感染症かもと疑われる症状があるときはなおさら具体的に聞いて欲しいので、これからも伝えていこうと思います。
災害のときの備えはこれからの課題にします。この辺はまだまだ十分ではないので本を参考にさせていただきます。また、新人の保育士に教えるときもこれがあればわかりやすく教えてあげられるかもと思いました。
保育園看護師の仕事の好きなところ:子ども達の笑顔にいやされるところ。子ども達の成長が自分の子どものようにうれしく感じるところ。
良かった点】
・0・1・2歳児に的を絞っているため、わかりやすい。
・緊急、日常、予防と単元を分けることにより見やすく、保育園保健に関して初心者や慣れない方にもおすすめ。
・保育をするにあたり気をつける事など、ポイントをおさえているためわかりやすい。
・イラストを交えての解説がわかりやすい。
・わかりやすく使いやすいマニュアル。
・0.1.2歳に起きやすい怪我や事故がわかりやすい。
【読み終えた感想】
・イラストが全体的に多かった。
・P.15 安全衛生の方針を切り取ると裏ページが見えなくなるため最後尾ページにあると使いやすい。
・保育計画の目標設定など切り離して使えるようにしたい。
・園に一冊常備して保育者がいつでも手に取り共有できる本でした。
・発売されたら他園でも活用してもらおうと思います。
保育園看護師の仕事の好きなところ:こどもたちの日々の成長を実感できて、看護師観点ではない、保育士さんからの視点での意見が聞けるところ。
この保健マニュアルには保育園で働く職員には必須となる内容がポイントをおさえてイラストで見やすくわかりやすく記されていると思いました。
病院勤務から保育園勤務になると医療の現場での常識が通用しないことも多いと感じる方も少なくないと思います。
一人職種で、相談する相手も仕事内容も教えてくれることも少ない保育園看護師にとってはとても心強い内容でした。
保育所の保健衛生に関するガイドラインの紹介されており、何を学べばよいか知識として身につけておくべきなのかが明確になりました。
保育現場でよく起こる事例に対する対応もイラストで見やすく具体的にわかりやすく示されており、経験の浅い職員はもちろん、ベテランの職員も再確認できるようになっていると思います。
この本の内容を一緒に働く保育士さんにも知っておいてもらえると、連携しやすくなり、保育の質の向上につなげていけると勇気づけられました。
いつでもすぐに繰り返し見れるように手元に置いておきたい一冊です。
保育園看護師の仕事の好きなところ:子どもたちの成長を感じられ、何より子どもたちの笑顔に癒され、自分自身も元気をもらえるところ。
遠藤先生とは、市のキャリアアップ研修で、初めてお会いしました。
私の勤務している市では看護師を置いても置かなくてもいい地域で、1年目は看護師としての役割が自分自身でも手探り状態で不安な事も多く、どうやったら保健衛生面を継続出来るか、どうやったら理解して貰えるか、悩む1年でした。
遠藤先生と出会い、伝え方の視点、分からなかった事、不安な事が少しずつ理解出来るようになり、また保育園看護師同士の会話の場(オープンチャット)を作って下さり、みんな同じ境遇で頑張っているから、私もまた頑張ろうと勉強になり、活力になっております。
色々迷いましたが、まだこの仕事をやりたいと思い、来年度も継続して勤務する旨を先日上司に伝えました。
保育園看護師として続ける自信がなくなった時、先生の書籍は、実際にどうやっていけばいいか、どういう視点で子供達を見ていけばいいのか、イラスト付きで具体的にポイントが記載されているので、イメージがつきやすく、不安に思っていた事が解消されました。
何か困った時、どこを見ればいいか、保育所保育指針とガイドラインについては、厚生労働省のホームページからダウンロード出来る事も明記されているのは、こういう情報はとても心強い情報です。
P.18 保健活動の内容では、症状や手当の仕方も明記されていたり、緊急時の対応も視覚的にもとても分かりやすくていいです。P.25 まとめ 過去の事例から学ぼうでは、身近な事から死亡事故に繋がる事を改めて知り、P.27 ではなぜそうなるのかという根拠が分かりとてもいいです。
P.32 食物アレルギーでは、チャート式に明記されていて、分かりやすいです。看護師はあれもこれも伝えがちなので、分かりやすく、緊急時の対応もいかに短時間でやる事が分かるように、簡潔明瞭はとても大事ですね!
P.34 水遊びの事故対応は、研修でも先生が言っていた、ベテランほど、要注意。今まで大丈夫だったから今日も大丈夫!と安心しきってるのは、実際現場でもあります。とても危険で怖いです。研修で静かに溺れていく動画を見た時、改めて身が引き締まりました。対処法や心肺蘇生法も載っていて、図と説明がとても分かりやすくて良いです。
P.62 熱中症の予防をしよう!では、暑さ指数なども一緒に入れると、より危機感も持てると思うので、いいなと思いました。P.70 のおんぶ紐の使い方は、つけ方 3番までは、2人組でやった方がいい、P.71 つけ方 4番までも2人組でやった方がいいと思います。1人で大丈夫と言いながら、子供を落としそうになる職員がいるので。
保育園看護師の仕事の好きなところ:子供の成長が見れるところ。
リスクを活動ごとに単元化して示してあるので、危険に対するイメージがつきやすく、とてもわかりやすかったです。最低限抑えて欲しいポイントやエビデンスだけが、すっきりと書いてある点も難しくなくてよかったです。
医療の場から保育園に来ると、病院では当たり前である「エビデンスの必要性」は全く通用せず、経験則や「~だと思う」という主観で話をするのが当たり前の世界でした。そのため、理屈っぽくなって嫌われることを覚悟してやってましたが、医療者ではない先生達にどのくらいのレベルで話をしていけばよいのか、とても参考になりました。
特に、こどもの異変に気付くための3つのポイントは、とてもわかりやすくていいと思います。特に1年目の先生は、体調不良やけがなどについて、状況報告はもちろん報告の際に子どもの状態のどのような点を押さえて観察すればよいのか、簡潔明瞭です。ぜひ、自園でも新人の先生に伝えていきたいと思います。
怪我や病気に対する処置の方法はもちろん先生たちが読んだらわかりやすい内容ですし、こどもと関わる職業人の人には知っていて欲しい内容です。そして、先生達に訴えても、今まで大丈夫だったのに何でだめなの?と怒りをぶつけられるこどあった事故管理やプール問題もこれ読んで!ここに全部書いてある!と言いたいです(笑)
そして、この本の中にはマニュアルや保健計画の立て方も書いてあるので、初めて保育園で働く看護師にとっても大きな力になるのではないかと思います。普通に病棟にいたら、かみつきの処置なんて知らないし、そういう面でも勉強なるかと思います。
私も保育園で働く前にこの本読みたかったです。赤の保育園看護師の本が概論的な感じの参考書だとしたら、遠藤先生の本は実践的な参考書だと思いました。読めば明日からすぐ使える!的な。
ガイドラインやマニュアルがたくさんできて、保育がやりにくくなったという先生がとても多いです。そして、その遵守を訴える看護師は嫌われます(笑)。だけど、ガイドラインやマニュアルはきちんと正しく付き合えば、先生達を守ってくれるものだと思うのです。
この本を読んで、保育園に潜むたくさんのリスクに先生達が気付き、自分たちの職場はとてもリスクのある怖い場所なのだという危機感をもち、やりやすくて楽しい保育だけではいけないということに気付くきっかけになってくれたらと思います。
ヒヤリとする事例、日常園内で起きてる事柄に結びつくことばかりなこと、そしてどうして起きるのか、観察のポイント、最後に対処法と流れが、見開き1〜2ページで完結しているので、読みやすかったです。
また各ファイル毎のまとめで、危機管理に対する対応、心構えが簡潔明瞭でわかりやすかったです。
最近保護者から園の対応について、ご意見をいただくことがおおかったので、リスクコミュニケーションについて、もう少し詳しく事例等が書いてあると、より理解出来たかな!!と思いました。
1番ハッとさせられたのは、災害の備えの「こんなときどうする?」です。まさに訓練時、園で起きてることと感じました。ですので、そのあとの「時間帯で対応が変わる!」が日常の保育とリンクして、自分の園では…と考えシミュレーションしやすかったです。滅多に起きないからこその備えこそ、園で預かってる命を守ることが出来ると思いました。
保育士の先生たちにも結びつく事柄で、1番共有したい!と思ったのは、『登園時の健康チェック』です。仕事に行く前の貴重な時間だからこそ、短時間で有効な情報収集をすることが大切なので、情報収集&情報伝達、共有を園全体で徹底したいと感じました。