保育園看護師について学び 保育施設の保健活動・衛生管理の質を高める

2023年1月5日

 保育園看護師とは:児童福祉法に定められた保育所に従事する看護職のこと

 一般に「保健室の先生」のように保育園の医務室で傷病児の看護をするイメージがありますが、乳児保育の補助業務をはじめ、健常な子どもの健康支援ほか感染予防、食物アレルギー児や医療的ケア児の生活介助など、看護職としての活躍が期待される場面は多岐にわたります。

しかし残念ながら保育所勤務における離職率が高いことが課題です。

「みなし保育士」の受け止め方

保育士の配置要件の緩和と、看護職を配置する「みなし保育士」との違いについて。

1960年代当時、特別扱いだった乳児保育の実施に必要な職員として看護師配置がはじまりました。乳児保育を一般化するにあたって看護職を残す要件として「みなし保育士」となったことに対して、
時間帯に応じて子育て支援員や教諭免許保持者を、保育者の代わり(穴埋め)として配置できる(みなす)緩和策とは全く意味合いが異なることに注意が必要です。

離職率が高い原因はいくつかありますが、最大の理由は看護師が就労する保育施設で、看護職の業務マニュアルの不備など受け入れる環境が整っていないことが挙げられます。保育職と看護職との協働における役割りの区別が曖昧なまま業務が進められていく結果として、「ひとり職(※)と呼ばれる看護職の孤立を生み出してしまうことが離職につながってきました

※ひとり職:もともとは保育士の配置基準において、看護師ひとりに限って保育士とみなす要件からはじまった言葉だが、“保育所職員”としての孤立化を示す言葉でもあります。

死亡事故や新型コロナの感染爆発が発生するなど社会課題の大きさに比例して、保育施設に従事する看護職の存在意義は、年々、高まってきています。令和5年度から看護職の配置緩和策が実施されることをふまえて、離職率を減らして保育の質を高めるべく、「保育安全のかたち」から以下の3つのご提案をお届けします。

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  • オンラインで職員会議ほか安全管理委員会などの参加(回数相談)
  • 衛生管理業務の視察と評価・指導
  • 就業規則・就業マニュアルづくり支援
  • 看護師職員の確保を支援
  • その他応相談

職務分野別リーダーの育成

  1. テーマ例:保育園看護師として職場が求める役回りと働き甲斐について
  2. テーマ例:保健計画の組み立て方と保育との連携ポイントについて
  3. テーマ例:保育施設における保健衛生業務の基礎とマニュアルづくり
  4. テーマ例:保育のリスクマネジメントとヒヤリハットの検証方法の理解
  5. テーマ例:医療的ケア児の保育の現状と保育施設での備えについてなど